各仮想通貨の「エリア」 を考える
皆さんこんにちは、ちぱです。皆さんはご自身が保有している仮想通貨の流通範囲、マーケットの規模に関して考えたことはありますか??今回は1500種類以上あるといわれる各仮想通貨の「エリア」(=流通範囲)について考察してみました。今回も長くなりましたが、お付き合い頂けると幸いです。
まずはじめに、全ての仮想通貨にはその目的が定められています。これらの目的を大雑把に分けると、3つのカテゴリーに分類できると思います。
1.権力に囚われない非集権型コイン、匿名性を擁するプライバシー型コイン
BTC・BCH・LTC・OMG・XMR・DASH・ZEC・XVGなど
2.生活や仕事の利便性・効率性・生産性などを向上させる技術に付加されたコイン(フィンテック型コイン)
ETH・ETC・LISK・FCT・NEO・ICX・NEM・REP・IOTA・Sコイン(想定)など
3.既存の各市場や新しい市場にフォーカスした特化型コイン
XP・VIBE・TRX・PEPE・TRIG・VEN・(楽天コイン・スターバックスコイン・LINEコイン・)←妄想。
この3つのカテゴリーに分類されたコインをよく見ると、2と3のフィンテック型コイン、特化型コインはそのターゲットとなる市場が決まっています。即ちエリア(=流通範囲)が決まっています。
例えば2のETH・NEO・LISKならICOプラットフォーム市場やスマートコントラクト市場など。これらのフィンテック型コインはそのプラットフォームを利用するインセンティブとして存在しており、そのプラットフォームを利用する個人や企業の間で使用されるコインです。
また3の特化型コインであるXP・VIBE・TRXはそれぞれ、ゲーム市場、VR市場、SNS市場などで利用されるコインであり、2のフィンテック型コインと同様それぞれのプラットフォームを利用する為のインセンティブ、または各市場内で使用されるコインです。つまり2、3のフィンテック型コイン、特化型コインは市場規模の大小は違えど、そのコインのプラットフォーム内、ターゲット市場内でしか使うことが出来ず、「流通範囲」が決まっており、その範囲から出た途端に使えないのです。
このことから仮想通貨はよく「ゲームセンターのメダル」といわれます。ゲームセンターのメダルをポケットに入れたまま家に持ち帰り、あとでポケットから出てきて、いらねーってなった経験はありませんか?あれはメダルが「ゲームセンター」という「使用範囲が決められたエリア」でしか効力を持たないからです。よってそのエリアから一歩外に出た途端、メダルは効力を失います。これと同様にフィンテック型コイン、特化型コインは、その市場(流通範囲=エリア)から一歩出た途端に通貨としての効力を失うわけです。
そしてよく考えてみましょう。法定通貨はそれを発行している国でしか使えません。海外旅行から帰国した途端、ポケットに入っていた旅行先の外貨は使えなくなります。つまり各国の法定通貨(デジタル化含む)もまた「国という範囲」でしか使うことのできないゲームセンターのメダルなのです。
では1の権力に囚われない非集権型コイン、匿名性を擁するプライバシー型コインはどうなのでしょうか。このカテゴリーのコインは特にターゲットにしている市場はありません。まず非集権型コインをみていきます。
BTCやBCHに代表されるこのカテゴリーのコインは、法定通貨がその「国や中央銀行への信用を担保に価値が保たれていること」への「解」が目的です。よく「トラストレス」と呼ばれるものですね。法定通貨というものはそれを発行している中央銀行=国家への「信用」の上で成り立ち、価値が保全されています。例えが悪いですが、ベネズエラでは独裁政治が続き、国に対する信用がないので、ボリバル・フエルテ(ベネズエラの通貨)はその価値が紙クズ同然となっております。↓産経新聞のベネズエラに関する記事。
https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/world/amp/180112/wor1801120039-a.html
BTCやBCHには発行体がないので、国家や中央銀行を信用する必要がない(=トラストレス)通貨です。つまりこれらのコインは、現在の法定通貨のデメリットといわれる集権性を排除した、非集権的な通貨(国民主権的な通貨)になることが目的であり、ベネズエラのように国家や中央銀行を信用できなくなった国で需要が期待されます。通貨の役割の1つである「価値の保存」は本来、非中央集権が理想です。何故なら国民が通貨という形で有する財産(=価値)が、国家という権力に毀損されるのは公平性・倫理性に欠くからです。BTCやBCHはこれらの課題を解決する為に存在しています。
次に匿名性を擁するプライバシー型コイン(XMR、ZEC、DASH、XVG)の説明です。これらのコインは国家間の取引、企業間の取引など、その取引や契約内容を対立国やテロ組織、競合他社などに知られたくない場面での金銭の授受に使われることが想定されています。また銀行や消費者金融からの個人への融資など、個人のプライバシー保護の観点から匿名性を設けた方が望ましい場合に適したコインと言えます。「お金の流れ」というのは税金の使い道、国家予算が何に使われているか?など、透明性を求められる一方で、匿名性(=プライバシー性)も必要なのです。
しかしながらプライバシー型コインはその特徴を逆手に、逆にテロ組織等に悪用される可能性がありますし、お金の流れが見えないのであれば脱税やマネーロンダリングに使われる恐れもあります。またBTCやBCHの非集権性、トラストレスというコンセプトは大変素晴らしいのですが、送金スピード、送金コスト、マイナーの偏在、莫大な電力消費など越えるべき障壁が多数存在します。つまり非集権型コインやプライバシー型コインは、その目的や特徴から国家規制の対象となる可能性が高く、また送金時の非利便性・非経済性、取引承認時の非効率性、環境への配慮といった課題を抱えているのです。
さて、ここまでで僕は法定通貨も含めフィンテック型コインや特化型コインはゲームセンターのメダルであると述べ、非集権型コイン、プライバシー型コインは国家規制の対象になりやすいと結論付けました。しかし実は1つだけ例外のコインがあります。 それがXRPです。
XRPはフィンテック型コインや特化型コインのように特にターゲットにしている市場はなく(国際送金市場は最終目的ではありません)、非集権型コイン、プライバシー型コインのように国家規制の対象になる恐れもない(現に英の中央銀行であるイングランド銀行やサウジアラビア通貨庁がRipple Netに参加、日本でもメガバンク3行はじめ、地銀も多数加入。また送金スピードや送金コスト、取引承認方法など、それぞれ利便性や経済性、信頼性、公平性も持ち合わせています)。つまりXRPは2、3のカテゴリーに当てはまらず、1のカテゴリーの懸念をクリアした唯一のコインといえます。ではそろそろ本題の「XRPのエリア」(=流通範囲)について考察していきます。
まず先程、フィンテック型コインやプライバシー型コイン、また法定通貨は、エリア(=流通範囲)が限られている「ゲームセンターのメダル」だと述べました。では想像してみましょう。この各ゲームセンターのメダルが「統一」され、どこのゲームセンターでも関係なく遊べたら便利だと思いませんか??仮にそのような統一メダルが出来れば、それは世界中どこでも使えるメダル(=世界共通通貨)となります。しかし現状は、各国の様々な事情により実現が難しいので、世界共通通貨はこの21世紀の世においても、未だ生まれないわけです。そこでRipple社は考えました。世界共通メダルが難しいのであれば、「各メダル同士を瞬時に交換できるツール」を作ったらどうか??そのツールこそがXRPです。
前回のBlogにも書きましたが 、XRPは「価値の交換手段」です。つまりエリア(=流通範囲)が決まっている各仮想通貨、法定通貨を「瞬時に・低コストで」交換させるツールです。あなたが海外旅行に出発する時、または楽天コインで買い物をしたい時、ETHプラットフォームでスマートコントラクト機能を使用する時、スターバックスコインでフラペチーノを頼む時、LINEコインでスタンプを購入する時など、XRPというツールを使えば、「あなたが現在いるエリア」で使えるメダルを、いつでも素早く、低コストで手に入れることが可能なのです(もちろんXRP/各コインの高い流動性が必要です)。
そしてXRPは何も既存のメダルだけを交換できるツールではありません。理論上、株式・有価証券・国債・貴金属・不動産・資源・情報など、あらゆる「価値」を交換することも可能です(ここもXRP/各価値の高い流動性が必要)。この「価値の交換」については次回のBlogで詳しく書きます。
↑上記の図は@manepi_infoさんのブログより転載。マネピさんのブログは役立つ情報満載です!https://manepi.jp/
話を戻しましょう。各仮想通貨、法定通貨のエリア(=流通範囲)が、そのターゲットにしている市場や国土なら、XRPのエリアとは「地球」そのものです。何故ならXRPは法定通貨や各仮想通貨、また他の資産の交換手段(ツール)であり、エリアとエリアを繋ぐ「橋」、エリアにまたがる「ブリッジ」そのものだからです。あなたはXRPさえ持っていれば、どんなメダルでも手に入れることができる、つまりどんなエリアへも行けるのです(言い換えれば、XRPの通貨ペアが増えるほど、XRPの流通範囲は広がります。要するに法定通貨含め、他の仮想通貨はXRPのエリアを構成する要素、即ちXRPの養分コインといえます)。
しかしながら、全ての価値がXRPを中継するのはまだまだ先の話。XRPの通貨ペア数 は着実に増えてきていますが、現時点における「価値の交換手段」で、最も採用されている(=通貨ペア数が多い)のはBTCだと思います。その次にGOLD、またはドルでしょうか?(詳しい方おりましたら、教えて下さい)。
現在、仮想通貨市場は安心感がなく、新しい資金の流入がありません。取引高をみると一目瞭然、市場は停滞しています。しかしながら、昨日の金融庁の取引所の取り締まり(業務停止命令、業務改善命令)、もうすぐ開催されるG20での各国の話し合い、また国内における登録仮想通貨交換事業者の新団体、一般社団法人日本仮想通貨事業者協会の活動などにより安心感が広がり、市場に少しずつお金が戻ってくるはずです。
ではこの時、買われるのはどの仮想通貨でしょうか??安心感で買われるのなら、信頼性の高いコインが買われるのが自然な流れだと思います。それは「安心」「信頼」の最たる機関である銀行が参加・提携、または協力・推進しているRipple社のXRP以外に考えられないと思いますが皆さんいかがでしょうか???
では最後に盛大に煽らせて頂きます。日本にお住みの沼コイナーの皆さん。皆さんは日本中どこでも使える便利な「円」を売って、エリアが限定されているゲームセンターのメダルを買っているわけです。リップラーは違いますよ。
リップラーは日本でしか使えない円を売って、地球上どこのエリアのコインでも一瞬で交換できるGOLDと同じ「資産」を買っているのです。金融庁も本腰を入れてきました。そろそろエリア無限の規制と寄り添うXRPを買ってみてはいかがでしょうか。IYRK(^-^)。 おわり